コロナが流行り出した2020年。私はもうひとつの敵と戦い始めることになりました。
それは、今思い出してもゾッとする程の「肌荒れ」でした。
肌荒れの始まり
何が原因だったのか今でも分かりませんが、突然肌荒れは始まりました。
当時大きな精神的ストレスを抱えていた私は、
「ストレスが原因だろう」とさほど気にも留めず。
しかし、いつになっても良くなるどころか、
肌荒れは範囲を拡大してどんどん酷くなりました。
症状(写真あり)
私の皮膚にはさまざまな症状が起こっていました。
- 顔面全体(とくに額、頬、鼻下、フェイスライン)に赤く膿んだ複数の大きなニキビのようなものが出現
- 顔面に加え、眉毛、耳に痛みが伴うほどの痒み
- まれに腕などにも同様の痒み
下の写真はそのときの写真です。
まず、おでこ。眉間を中心に赤いぶつぶつが広がっています。
さらに酷かったのはフェイスライン。
こんな感じの、すでにニキビとも呼べないようなできものが顔中を覆っていました。
鏡を見るたびつらくて仕方ないのに、少しでも良くなっていないかと
何度も鏡を見返しては嫌悪の繰り返し。
さらに私を苦しめたのは、夜も眠れないほどの強い痒み。
何とか痒みを取り除こうと保冷剤で冷やすと少しは痒みは緩和されるものの、
炎症を起こした肌はすぐ熱を持ち始め、また痒みも悪化する。
ずっとその繰り返しでした。
いろんな手段を試してみた
肌荒れを治すため、とにかくそのときできることはどんどん試しました。
生活習慣の見直し
ひとまず、どんな不調も治すためには体の中側から見直しが必要、
そう考え、質のよい食事、睡眠、適度な運動を心がけました。
とはいえ、もともと食事にもそれなりに気を遣っており、
ジムにも定期的に通っていた私。
大きく生活が変わることはありませんでした。
強いていえば当時の私はメンタルがやられていたので
睡眠だけは完全ではなかったかも、とは思いつつ、
多分それなりに寝てました笑
アレルギー食材の除去
今まで平気だった食べ物も突然アレルギーが出ることもあると思い、
小麦など特に肌荒れが起きそうなアレルギー食材を食べるのをやめました。
基礎化粧品、スキンケアの見直し
何かの成分が悪さをしているのか、それすらも分かっていなかったので
肌に使用するものは極力最低限にしました。
コロナでマスク生活だったこともあり、基本的にファンデーションなど
化粧品は使わなくなりました。
どうしても必要な化粧水や乳液などは、使用していた全ての商品を
石油が100%入っていないものに変えました。
化粧品のお仕事に携わっていたお友達にもいろいろ協力してもらい、
クレンズパック(いわゆる泥パック)をしたり、
何千円もする入浴剤を使って1日に何度も入浴したりして、
ターンオーバーを早め毒素を排出するよう心がけたり
洗顔料はもちろんシャンプーなど顔の皮膚に触れるものも全て
石油を取いたナチュラルなものを使用するなどして
思いつく限りのスキンケアを施しました。
医療機関を受診
友人から「薬は根本的な解決にはならない」と
医療機関は極力行かない方がいいと言われていたこともあり、
スキンケアに関して絶大な信頼を友人に寄せていた当時の私は、
医療機関を最後の砦にしていました。
とはいっても、もうすでに取り返しのつかないところまで肌は荒れ、
精神がボロボロになっていた私を見かねた友人から、
皮膚科として評判の高いクリニックを聞き都内まで出向きました。
このとき、炎症を抑えるステロイドの薬と、
ある種類の抗真菌の薬を処方してもらいました。
近医での受診に変えてからもさまざまな治療薬を試しました。
SNSでよく分からない配信者を頼る
当時は、「治るならなんでもする」の気持ちが強いあまり、
Instagramなどで見かける
『60日でキレイになれる!美肌bookプレゼント無料配布中♡』
のようなコメントに夢中になり、
どんな人なのか、その内容の確実性も確かめずコメントを送りまくりました。
結果的には、もらえたアドバイスはすでにどれも試したものばかり。
ここまで必死にネットや書籍を読み漁っていた私。
知識はそれなりについていたのだと思います。
全員が全員とは言いませんが、配信者は営利目的で配信していますので、
そればっかりの配信者に万が一あたってしまったときには同じアドバイスの繰り返し(笑)
今思えば、私が助けを求めていた先は、
例えば「毛穴をきれいにしたい」「美白になりたい」だったり、
定期的に出ては消えるようなニキビだったり、
いわゆる「さらにきれいな肌を目指したい」といった悩みを解決するアドバイスでした。
私の肌は痒みや痛みを伴うレベルだったので、
小手指の対処ではどうにもならないレベルだったのでしょう。
神頼み
新年の初詣では、もちろん(?)神様に
「私の肌を治してください」そうお願いしました。
さまざまな手段を試した結果
約1年かけて上記の手段を試し続けました。
しかし結果的にはどれも肌の症状を抑えることにはつながらず。
この時、当時の私は本気で
「これが続くなら死んでもいい」と思うようになっていました。
おおげさに思われるかもしれませんが、
何をしても楽しいと思えなくなっていました。
顔をみられたくない、その思いから相手の顔をきちんと見られないのです。
その結果、必要な会話もままならなくなっていました。
当時マスク生活だったので幾分かマシだったのかもしれませんが、
それでもこの顔を見た相手がどんな風に思っているのか、
それが気になって仕方ありませんでした。
いつもなら、「人ってそんなに自分のこと見てないよ」と
楽観的な考え方をする私ですが、このときは、
そんな言葉をかけてくる人にすら嫌気が差していました。
そして、何よりつらかったのは、
「いろいろやりすぎなんじゃない」
「何か変なことをしてるんじゃないの。私はほっといたら良くなったよ」
こういった周囲の言葉でした。
大した言葉ではないのに、こういった言葉が深く突き刺さりました。
もちろん、私のことを想って言ってくれていました。
もしくは何気なしに、そう言ったことも分かっていました。
しかし、当時の私には本当にキツい言葉でした。
当時の私は本当に卑屈になっていたな〜と今になって思います。
とある石鹸との出会い
何を試してもダメ。
すでに何にも期待できなくなっていた私ですが、
その時使っていた洗顔フォームも底をつき、次を考えなくてはいけなくなった時、
ふと薬局である洗顔が目に止まりました。
正直もう何を買っても一緒だろうとは思っていましたが、
それでもどうせ買うのだから少しくらい効果があるものを。
そんな気持ちで手にしたのが
「コラージュフルフル 泡洗顔」でした。
コラージュフルフルシリーズは、
抗真菌(抗カビ)成分「ミコナゾール硝酸塩」と殺菌成分が配合され、敏感肌でも使用可能な薬用の抗菌石鹸。
処方箋薬局でも陳列されていました。
とはいえ、抗真菌薬についてはすでに医療機関で処方してもらい、効果を得られていなかった私。
商品を手に取ったのも、「悪くならなければなんでもいい」という気持ちで、ほとんど偶然だったような気がします。
夜入浴時にいつも通りの洗顔と同じように使用しました。
すると次の日の朝。
起きて鏡を見ると、少し赤みが引いている気がしたのです。
「いやいやいや、ここまで何しても変わらなかったのに。洗顔変えただけだし」
「でもやっぱり違うような」
そんな気持ちでリビングに向かうと、妹から
「ねえ、なんか肌、良くなってない?」
そう言われました。
「間違いじゃない」
そう確信しました。
ほんの少し、多分毎日見てる私や家族しか分からないレベルの差。
それでも様子が違っているのは確実でした。
再度医療機関を受診
抗真菌薬を含め、さまざまな治療薬を試していた私ですが、
お医者さんにコラージュフルフルの使用で赤みが引いたことを相談。
お医者さんは、改めてこれまで使用していなかった種類の抗真菌薬を処方してくれました。
ちなみに、初めて他のクリニックで処方してもらった抗真菌薬は「ペキロンクリーム」、
そして新たに処方してもらったのは「ニゾラール(ケトコナゾール)クリーム」でした。
あくまで私の経験です。決してこのお薬がよかった、という話ではありません。どのお薬を使うかは必ずお医者さんと相談してくださいね。
治療薬と併用しながら洗顔
その日から、新しい塗り薬とコラージュフルフルの洗顔を併用して行っていきました。
真っ赤に腫れあがった自分の顔と睨めっこしながら、
洗いすぎないように、でもしっかりフルフルで洗顔し、
処方量を間違えないよう真剣に塗り薬を塗る私。
人生であんなに真剣になることはない、そう思えるくらい真剣だったと思います(笑)
明るい兆しが見え始める(写真あり)
塗り薬と洗顔を続けた結果、1、2日目…と明らかに変化が。
1週間が経つ頃には、これまでがなんだったのかと思えるくらい見た目に変化が出ていました。
2週間後の経過。
まずはおでこ。
当初の写真と比較して、明らかにできものがへっています。
フェイスラインも膿んだようなできものはなくなり、赤みも引きました。
できものとのさよなら。
そしてついに、膿んだニキビのようなできものはこれ以降できなくなりました。
1年以上もできものと付き合っていたこともあり、跡は残り、
すぐにはとてもキレイといえる状態にはなりませんでしたが、
それでも本当に人生が変わった瞬間でした。
この経験で、お肌について私が感じ学んだことは、
世の中いろいろな情報が出回っています。
どの情報が自分に合うか、しっかり見極めることが大切です。
今特に広告の仕方で多いのが、「〇〇絶対しないで」。
お肌トラブルだと、特に目にするのが「薬使わないで」とか、「医療機関に頼らないで」とか。
もちろん個人の考え方なので否定はしません。
が、私はこの言葉を素直に受け取り、完治が遅れたと思っています。
もちろん、お薬に頼らないで済むのならそれに越したことはないのかもしれませんが、
メンタル面を考えても、もっと早く医療機関を頼ればよかった、そう思いました。
そして、今もしこの投稿を見てくれている方は、お肌に悩んでいるかもしれません。
私みたいに、こんな顔で生きていたくない、そこまで追い詰められているかもしれません。
でもどうか諦めないでください。
あなたに合った解決方法が必ずあります。
もし私の記事で気になることがあれば、お気軽にコメントくださいね。
コメント